
糖尿病・肥満症治療の未来を拓き、次世代を導く研究とチーム医療を。
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 私は岐阜大学を卒業後、国内外の大学病院で診療・研究・教育に携わり、糖尿病と肥満症の病態解明と治療法の開発に取り組んできました。専門は内分泌・代謝内科で、とりわけ膵β(ベータ)細胞の研究に注力してきました。肥満であっても糖尿病を発症しない人が存在するのは、膵β細胞が十分にインスリンを分泌できているためです。つまり、膵β細胞の量や機能を増強できれば、糖尿病の"根治"も夢ではないと考えています。現在は、膵β細胞を若返らせるリプログラミングや、細胞減少の原因解明、増殖因子の探索などの研究を進めています。「糖尿病は治らない病気」といわれますが、この可能性に光をあてて基礎と臨床をつなぐことで、新しい治療法の創出を目指しています。いつか患者さんに「治る」という希望を届けられるよう、挑戦を重ねていきます。
今年8月には、私がセンター長を務める「肥満症治療センター」が設立されました。糖尿病の根幹に関わる肥満症に対し、内科と外科、多職種が一体となって治療を行う体制を整えています。肥満は自己責任とみなされがちですが、医学的介入で改善できる「疾患」として社会に正しく理解してもらうことも重要です。肥満症の啓蒙活動にも一層力を入れ、一般の方々の理解を深めていただくこと、そして患者さんが安心して受診でき、治療にも前向きに取り組みやすい環境づくりを進めていきたいと考えています。
 
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担当
糖尿病、内分泌代謝疾患、甲状腺疾患、肥満症
専門医等
日本内科学会総合内科専門医・指導医/日本糖尿病学会専門医・指導医/日本内分泌学会専門医・指導医/日本甲状腺学会専門医/内分泌代謝・糖尿病内科領域研修指導医
 
                   
教えてくれた人・・・
糖尿病・内分泌代謝内科 科長
 
        
糖尿病・内分泌代謝内科 科長
