60号 うぶねトピックス「肥満症治療センターを新設」

Vol.60

2025.10.31

トピックス・お知らせ

60号 うぶねトピックス「肥満症治療センターを新設」
岐阜大学医学部附属病院では、2025年8月に「肥満症治療センター」を新たに設置しました。当センターでは、食事療法、運動療法、行動療法に加えて内科治療と外科治療を連携させ、患者さん一人ひとりに合った最適な治療を提供します。

肥満症とは?

肥満症は、単に体重が増えている状態〈肥満〉とは異なり、"肥満によって健康に悪影響を及ぼす病気がある、または将来そのリスクが高く、医学的に体重を減らす必要がある状態"を指します。これには遺伝的要因、代謝異常、社会環境や心理的要因など多様な背景が複雑に関わるとされ、治療が必要な病気です。自己管理のみでは一時的に体重が減少しても、リバウンドを繰り返すケースも少なくありません。だからこそ、専門的な評価と継続的な支援が必要です。

肥満症治療の流れ

肥満症治療センターでは、内科・外科・多職種が連携した総合的な肥満治療を提供します。




地域の肥満症治療を支えます

センター長 恒川 新先生(糖尿病・内分泌代謝内科長)

肥満はしばしば「食べ過ぎ」「運動不足」といった個人の生活習慣の問題と捉えられ、スティグマ(差別、烙印)を伴うことがあります。しかし近年では、肥満や肥満症を単なる自己責任とする考え方は誤りであるとの認識が広がりつつあり、正しい理解と支援を促す啓発活動も増えてきました。肥満症治療センターでは、科学的根拠に基づいた最適な治療と継続的なサポートで、健康への一歩を力強く後押しします。

チーム医療で健康促進に貢献します!

副センター長 松橋 延壽先生(消化器外科長)

医師、管理栄養士、看護師、運動指導士など多職種が連携し、科学的根拠に基づいた包括的な肥満治療を行います。私も外科医としてチームの一員となり、生活習慣の改善支援に加え、必要に応じて、外科的治療を通じて患者さんの健康回復に貢献します。お悩みの方が安心して相談できる場として、地域の健康づくりに尽くしてまいります。



お話を聞いた人・・・
岐阜大学医学部附属病院 肥満症治療センター
    センター長(糖尿病・内分泌代謝内科長)
  1. 恒川 新 先生

  2. 副センター長(消化器外科長)
  3. 松橋 延壽 先生