消化器内科

清水 雅仁
科長
清水 雅仁

内科疾患は各臓器の障害だけでなく生活習慣も含めた病院全体の観点からの対処が重要と考えます。当科では肝臓疾患、胃腸疾患、胆膵疾患などの消化器疾患を専門領域だけに限定せず幅広く全人的な医療を行う様に努力しています。特に当科では、昨今の各種診断技術・治療法の進歩する中、消化器疾患を切らずに治すという立場で、内視鏡などを積極的に用いて、低侵襲な医療を行っています。 これにより、患者さんの良好な QOL (生活の質)の改善、維持を目指します。

主な疾患・診療内容

急性肝炎(急性肝不全非昏睡型・昏睡型、劇症肝炎など)

急性肝不全に対しては循環管理を含めた全身管理をしながら、持続濾過透析(CHDF)や血漿交換(PE)などの治療を行います。昏睡型重症例においては、肝移植も念頭に置きながら治療します。

急性肝炎(急性肝不全非昏睡型・昏睡型、劇症肝炎など)

急性肝不全に対しては循環管理を含めた全身管理をしながら、持続濾過透析(CHDF)や血漿交換(PE)などの治療を行います。昏睡型重症例においては、肝移植も念頭に置きながら治療します。

慢性肝炎

C型慢性肝炎には、主に直接作用型抗ウイルス剤(DAA)の組み合わせにて治療を行います。またB型慢性肝炎には、インターフェロンもしくは核酸アナログ内服治療を行います。

慢性肝炎

C型慢性肝炎には、主に直接作用型抗ウイルス剤(DAA)の組み合わせにて治療を行います。またB型慢性肝炎には、インターフェロンもしくは核酸アナログ内服治療を行います。

肝硬変

肝硬変の合併症である腹水・肝性脳症の専門的治療を行っています。また、肝臓は代謝の中心臓器であることから、様々な栄養不良が高頻度に出現します。肝硬変患者さんを身体計測、間接カロリーメーター、血液検査などで専門的な栄養アセスメントを行い、これらのデータに基づいて、分岐鎖アミノ酸(BCAA)投与や就寝前軽食(LES)といった栄養治療をしています。 一方、近年肥満と肝臓の炎症・線維化・がん化との関連が明らかにされつつあり、肥満に対する栄養・運動治療も行っています。これらの当院の報告を基に、消化器病学会や厚生労働省の肝硬変の栄養治療のガイドラインが作成されています。

肝硬変

肝硬変の合併症である腹水・肝性脳症の専門的治療を行っています。また、肝臓は代謝の中心臓器であることから、様々な栄養不良が高頻度に出現します。肝硬変患者さんを身体計測、間接カロリーメーター、血液検査などで専門的な栄養アセスメントを行い、これらのデータに基づいて、分岐鎖アミノ酸(BCAA)投与や就寝前軽食(LES)といった栄養治療をしています。 一方、近年肥満と肝臓の炎症・線維化・がん化との関連が明らかにされつつあり、肥満に対する栄養・運動治療も行っています。これらの当院の報告を基に、消化器病学会や厚生労働省の肝硬変の栄養治療のガイドラインが作成されています。

肝がん

腹部超音波検査を駆使して微少肝がんの発見・診断に努めています。また治療として肝動脈化学塞栓術(TACE)、経皮的ラジオ波焼灼療法 (RFA)などを積極的に行います。

肝がん

腹部超音波検査を駆使して微少肝がんの発見・診断に努めています。また治療として肝動脈化学塞栓術(TACE)、経皮的ラジオ波焼灼療法 (RFA)などを積極的に行います。

消化管のがん

早期の食道・胃・大腸のがんを最新の内視鏡システムを用いて正確に診断します。内視鏡的に治せるがんに対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で治療します。ESDは広い範囲のがんでも正確に切除が可能で、身体の負担の少ない低侵襲な治療です。進行したがんの患者さんには抗がん剤を用いた化学療法や、消化管の狭窄に対してはステント留置など内視鏡を用いた症状を緩和する治療を行います。胃・小腸・大腸の悪性リンパ腫に対しては、血液内科と協力して治療にあたります。

消化管のがん

早期の食道・胃・大腸のがんを最新の内視鏡システムを用いて正確に診断します。内視鏡的に治せるがんに対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で治療します。ESDは広い範囲のがんでも正確に切除が可能で、身体の負担の少ない低侵襲な治療です。進行したがんの患者さんには抗がん剤を用いた化学療法や、消化管の狭窄に対してはステント留置など内視鏡を用いた症状を緩和する治療を行います。胃・小腸・大腸の悪性リンパ腫に対しては、血液内科と協力して治療にあたります。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管ベーチェット病)

腸の難病に対する検査や治療を行います。内視鏡検査は病状に合わせて大腸、小腸を専用の機器を用いて正確に診断します。また、患者さんの苦痛の少ない検査に努めます。従来からある薬剤と新規の薬剤(レミケード、ヒュミラ、プログラフなど)を適切に、また、今後新たに使用可能となる薬剤も早期に導入して、患者さんが日常生活を安心して過ごせるように治療します。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管ベーチェット病)

腸の難病に対する検査や治療を行います。内視鏡検査は病状に合わせて大腸、小腸を専用の機器を用いて正確に診断します。また、患者さんの苦痛の少ない検査に努めます。従来からある薬剤と新規の薬剤(レミケード、ヒュミラ、プログラフなど)を適切に、また、今後新たに使用可能となる薬剤も早期に導入して、患者さんが日常生活を安心して過ごせるように治療します。

消化管の特殊検査(小腸内視鏡・カプセル内視鏡・食道内圧検査・24時間pHモニタリング検査)

地域の病院では難しい消化管の特殊な検査を行っています。小腸はカプセル内視鏡、ダブルバルーン内視鏡を用いて検査します。原因のわかりにくい胸痛などの原因となる食道の病気に対しては、ハイレゾリューション食道内圧検査を行います。岐阜県内では当院のみで行える検査です。難治性の胸やけや胃潰瘍の原因を調べるために24時間pHモニタリング検査も行い、診断治療します。

消化管の特殊検査(小腸内視鏡・カプセル内視鏡・食道内圧検査・24時間pHモニタリング検査)

地域の病院では難しい消化管の特殊な検査を行っています。小腸はカプセル内視鏡、ダブルバルーン内視鏡を用いて検査します。原因のわかりにくい胸痛などの原因となる食道の病気に対しては、ハイレゾリューション食道内圧検査を行います。岐阜県内では当院のみで行える検査です。難治性の胸やけや胃潰瘍の原因を調べるために24時間pHモニタリング検査も行い、診断治療します。

胆石

総胆管結石に対する治療には、内視鏡的胆管結石除去術、経皮的胆管結石除去術、外科的手術があります。当院では、その中でも低侵襲で安全な内視鏡的胆管結石除去術を標準治療として行っています。内視鏡的胆管結石除去術は、内視鏡を消化管内に挿入し、十二指腸にある胆管の開口部を拡張後に結石を除去する治療です。結石が大きく除去が難しい場合は、内視鏡下レーザー砕石術や体外衝撃波結石破砕術なども併用しながら可能な限り内視鏡的に治療が完遂できるように心がけています。

胆石

総胆管結石に対する治療には、内視鏡的胆管結石除去術、経皮的胆管結石除去術、外科的手術があります。当院では、その中でも低侵襲で安全な内視鏡的胆管結石除去術を標準治療として行っています。内視鏡的胆管結石除去術は、内視鏡を消化管内に挿入し、十二指腸にある胆管の開口部を拡張後に結石を除去する治療です。結石が大きく除去が難しい場合は、内視鏡下レーザー砕石術や体外衝撃波結石破砕術なども併用しながら可能な限り内視鏡的に治療が完遂できるように心がけています。

膵がん

膵がんの治療方針を決定する上で、適切な診断が重要となります。当院では、CTやMRIなどの各種画像診断に加えて、積極的に超音波内視鏡を用いた吸引針生検を行い、病理学的検討に基づいた正確な診断を行うようにしています。得られた診断に基づいて、外科とも連携しながら手術や化学療法など適切な治療を行っています。

膵がん

膵がんの治療方針を決定する上で、適切な診断が重要となります。当院では、CTやMRIなどの各種画像診断に加えて、積極的に超音波内視鏡を用いた吸引針生検を行い、病理学的検討に基づいた正確な診断を行うようにしています。得られた診断に基づいて、外科とも連携しながら手術や化学療法など適切な治療を行っています。

超音波内視鏡を用いた処置・治療

超音波内視鏡は超音波装置を先端に備えた内視鏡で、消化管の中から超音波検査を行うことが可能となります。超音波内視鏡を用いると、膵臓や胆管を非常に詳細に観察することが可能となり、微小な病変の存在を診断し、必要に応じて超音波内視鏡下に吸引針生検を行います。また、最近では超音波内視鏡下に針生検を行うだけでなく、胆管ドレナージや膵嚢胞ドレナージなど治療にも適応を広げ、低侵襲で正確な処置・治療を積極的に行っています。

超音波内視鏡を用いた処置・治療

超音波内視鏡は超音波装置を先端に備えた内視鏡で、消化管の中から超音波検査を行うことが可能となります。超音波内視鏡を用いると、膵臓や胆管を非常に詳細に観察することが可能となり、微小な病変の存在を診断し、必要に応じて超音波内視鏡下に吸引針生検を行います。また、最近では超音波内視鏡下に針生検を行うだけでなく、胆管ドレナージや膵嚢胞ドレナージなど治療にも適応を広げ、低侵襲で正確な処置・治療を積極的に行っています。