病院長あいさつ

 岐阜大学医学部附属病院は岐阜県下唯一の医学部附属病院、特定機能病院として東海地方でも最高レベルの質の高い医療を提供しています。
 昨年当院は 2025 年に向けての将来ビジョンを制定いたしました。その中で最も重要と考えているのは「最高のサービスを患者に届ける最高の病院の確立」および「高度医療拠点としての機能強化と地域医療への貢献」です。いわゆる5疾患5事業といわれる「がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患」「救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児救急医療を含む小児医療」は当然、質の高い医療を追求いたしますが、それ以外の領域についても質の高い医療を追求しています。
 当院は、特定機能病院の機能を果たすべく高次救命治療センターから始まり、難病、肝疾患、エイズ、がんなどの診療拠点病院として中心的な役割を果たしています。
 当院は中部地方で二番目に高度救命救急センターに指定されており、多発外傷や熱傷など最も高度な三次救急患者の受け入れ、治療を行なっています。また 2011 年から、岐阜県のドクターヘリ事業の基地病院として本格運用を行なっています。年間365日、休みなしの出動体制を整えており、本院高次救命治療センターのドクター、ナースがヘリに搭乗し、現場での救急医療や重症患者の搬送に活躍しています。昨年度も年間 400 回以上のフライト実績があり、ドクターヘリがあったから救命できたケースは枚挙に暇がありません。
 一方、「がん」は日本における死因の第1位を占める疾患であり、国は施策としてその治療成績の改善を挙げています。本院は厚生労働省より「都道府県がん診療連携拠点病院」に指定されており、院内に診療科の枠を越えたがんセンターを設置しています。PET等の先端機器を用いた診断のもと、高度な手術治療、放射線療法、化学療法を行ない、同時に患者さんの身体的・精神的苦痛に対して緩和ケアやサロンの開設によるトータルケアを行なうとともに、患者登録やクリニカルパスの普及に努めています。
 心筋梗塞、脳卒中はアテローム血栓症として世界的に注目され、人の死因として「がん」と双璧をなす疾患群であり、それらの基礎疾患となるのが高血圧と糖尿病です。本院では救急疾患である心筋梗塞や脳卒中に対して、循環器内科や心臓血管外科、脳神経外科などが高次救命治療センターと協働して24時間態勢の診療を行なっています。さらに発症予防や再発予防に向けて高血圧や糖尿病に対する栄養指導や薬物治療、最新機器を用いた合併疾患の早期発見早期治療を行なっています。
 当院は以前より災害時を想定した院内体制の整備に努めてきました。東日本大震災を機に、平成23年10月、本院は岐阜県総合医療センターとともに県の基幹災害拠点センターに指定されました。主として他の医療機関への啓発、教育を主たる任務として請け負っており、自院の災害対策はもちろんのこと県や他の医療機関との緊密な連携が最も重要であると考えております。今年制定されるBCP(Business Continuity Plan) においては地震等の大災害においても病院機能を如何に担保するか明確にしているところです。
 また、平成24年4月より新生児集中治療室NICUの運用を開始いたしました。母体救急医療においてはこれまでも、本邦屈指の成績を上げてきました。そのうえにNICUを運営することで岐阜医療圏の周産期・小児医療に貢献できればと考えています。
 現在、医療は様々な方面で発展し、複雑化しています。そのような中、医学部附属病院に求められているのは、先進・高度医療とともに安全で質の高い医療であると考えています。岐阜大学医学部附属病院では、これからもさらに医療の質を高めていくと同時に、医療の安全を確保し、一人一人の患者さんに対して最上級の医療を提供できるようにチーム医療の実践と医療人の育成を行なっていきます。
「最高のサービスを患者に届ける最高の病院の確立」および
「高度医療拠点としての機能強化と地域医療への貢献」を徹底していきます。
岐阜大学医学部附属病院長
小倉真治

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