病院長あいさつ

 岐阜大学医学部附属病院病院長を2018年(平成30年)4月より拝命いたしました吉田和弘(腫瘍外科学)と申します。岐阜大学医学部附属病院の始まりは、遡ること1875年(明治8年)岐阜県公立病院として始まりました。その後は長らく岐阜市司町に病院を構えました。2004年(平成16年)に現在の柳戸に新病院を構え、移転後5代目の病院長となります。本院が地域に密着し岐阜県民・東海地区の皆さんに親しみやすく、「患者さんやそのご家族に、大学病院に来て良かった」と思っていただけるよう職員一同努力しているところでございます。
 高齢者社会を迎えるわが国で継続的に医療の提供が必要と考えられる疾患として、厚生労働省は5疾病5事業という考え方を定めています。5疾病とは、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病および精神疾患です。5事業とは、救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児医療(小児救急医療含む)です。
 岐阜大学医学部附属病院は、これらの疾患に対する高度の医療の提供、高度医療技術開発および高度の医療に関する研修を実施する能力を備えた、「特定機能病院」として厚生労働大臣から承認されています。それ故に、「臨床研修指定病院」、「都道府県がん診療連携拠点病院」、「岐阜県難病医療拠点病院」、「エイズ治療の中核拠点病院」、「肝疾患診療連携拠点病院」、「高度救命救急センター」、「基幹災害医療センター」、「岐阜県救急外傷センター」、「原子力災害拠点病院」など多くの拠点病院の指定を受けており、岐阜県の医療の最後の砦として役割を担っています。
 わが国での死因の第一位は「がん」であり、国民の約半数が何らかの「がん」にかかり、3分の1が「がん」でなくなることが知られています。当院ではすべての臓器の「がん」に対する専門医を有しており、消化器がん(食道・胃・小腸・大腸・肝胆膵)や呼吸器がんでは最先端の放射線診断・治療や内視鏡診断・治療(岐阜県内で最も多くの症例)に加えて腹腔鏡・胸腔鏡手術やロボット手術などの低侵襲(患者さんにやさしい)手術を提供しています。抗がん剤治療と外科療法を組み合わせることでさらに治療成績の向上を目指しています。ペインクリックなどの緩和医療も重要です。女性特有のがん(婦人科がんや乳がん)や小児がん、骨・軟部腫瘍などAYA(Adolescent and young adult)世代のがん医療では妊孕性(にんようせい)に関する先進的医療や、男性に特有の前立腺がんなどでは、ロボット手術や小線源放射線治療など低侵襲治療を提供しています。がんゲノム医療をはじめ、多くの治験薬・臨床研究が進行しており、「岐阜大学医学部附属病院がんセンター」や「先端医療・臨床研究推進センター」を中心に「新たな標準治療を創成する病院」を目指しています。
 一方、「脳卒中」、「心筋梗塞」は次に多い死因です。当院はドクターヘリやドクターカーを配備した「高次救命治療センター」を有しており、多くの脳卒中患者さんや虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)の患者さんのみならず多くの救急患者さんを24時間、365日休みなく救命治療を行っており、最先端の診断や脳外科手術、血管内手術、心臓手術、ステント治療など優れた外科的・内科的医療を提供しています。
 高齢化社会では、上記疾患に加え、糖尿病、認知症や精神・神経疾患、呼吸器疾患、リウマチ・内分泌疾患、運動器疾患、眼科疾患、耳鼻科疾患、皮膚科疾患や歯科・口腔外科領域の患者さんが急激に増加してきます。また、危惧されるわが国の人口減少に歯止めをかけるためにも、将来を担うAYA世代の医療、小児医療や周産期医療にも新生児集中治療室(NICU)を配置し、最先端の医療体制を整えています。当院では上記各疾患を担当する教授を中心とした専門医チームによる最高の治療を提供しています。
 岐阜大学医学部附属病院は「社会と医療のニーズに応える病院」になることができますよう、①地域医療機関との連携中核病院、②先端医療と臨床研究を推進し、新たな標準治療を創成する病院、③Global and local leadershipを担う人材育成のできる病院、④職員にとって働きやすく患者さんに喜んでもらえる病院をめざします。医師、メディカルスタッフ、事務職員一同一丸となって、医療を通じた社会貢献に向けて誠心誠意努力して参りますのでよろしくお願い申しあげます。
岐阜大学医学部附属病院長
吉田和弘

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