ロボット支援手術センター

古家 琢也
センター長
古家 琢也
岩田 尚
副センター長
岩田 尚
 ロボット支援手術センターは、ロボット手術に関する技術の向上、安全に施行可能な手術方法の確立、若手医師への技術の継承を目的として2024年に設立されました。
 手術支援ロボットは対象臓器を肉眼の10倍以上に拡大して見ることができ、また手振れ防止機能を有しているため、より繊細で緻密な手術操作が可能です。一方では、触覚がないことによる予想し得ない合併症が起きる可能性があります。今後ロボットを使った手術がますます広がっていくことが予想される中、患者さんに安心してロボット手術を受けていただくためには組織的な安全の担保が必須であると考えています。
 当センターでは、上記の目的のみならず、今後ますます広がっていく新しい手術をより安全に導入するためのシステムの構築など、ロボット手術に関わる全ての診療科と連携と連携を図り、センターに所属する多数の診療科の医師を中心に、岐阜大学一丸となって、患者さんにより安全に最高のロボット手術を提供できるよう努めてまいります。

業務内容

1.各診療科における術式の標準化に関すること。
2.手術症例の安全確立に関すること。
3.医師等に対する教育・人材育成に関すること。
4.重大事案の検証に関すること。
5.遠隔手術のシステム構築に関すること。
6.その他ロボット支援手術の推進に関すること。

業務内容

1.各診療科における術式の標準化に関すること。
2.手術症例の安全確立に関すること。
3.医師等に対する教育・人材育成に関すること。
4.重大事案の検証に関すること。
5.遠隔手術のシステム構築に関すること。
6.その他ロボット支援手術の推進に関すること。

背景・目的

消化器外科

 消化器外科領域においては、食道・胃・肝臓・膵臓・大腸などほぼ全領域で保険収載され、一部加算もついて実施されています。骨盤深部、上腹部、縦郭内など狭い部位での操作(縫合結紮など)に有用です。当科からのロボット支援直腸切除術における有用性はSurgery today英文誌に掲載されており、今後のロボット手術の有用性におけるエビデンスとして使用されることが期待されます。

呼吸器外科

 呼吸器外科では2018年よりロボット支援下手術を開始し、2024年6月時点で肺癌手術は270例、縦隔腫瘍手術は60例経験しています。創部が小さいため術後の回復も比較的早く、手術での平均出血量は8ml程度、平均入院期間はおよそ1週間程度となっています。

産婦人科

・3Dスコープによる立体視効果により、剥離を行うべき層が明瞭となり、解剖構造の把握や出血量の減少に寄与すると考えています。
・婦人科手術は体腔内縫合の手技を比較的よく行います。他関節機能を持つアームにより持針・運針・縫合が腹腔鏡手術より円滑に施行できます。

耳鼻咽喉科

 耳鼻咽喉科頭頸部外科領域では、早期咽喉頭がんに対してロボット支援手術が適応となっています。従来の鏡視下手術よりも広いワーキングスペースを用いて手術が可能で、断端陰性率が向上し、治療率向上に寄与することが期待されます。

泌尿器科

 狭い術野でも良好な視野で精密な操作が可能なロボット支援手術は、難しいとされる骨盤内臓器の手術をはじめとした、膀胱・前立腺・腎などの泌尿器科手術においてきわめて有用です。最も複雑な手技である尿路変向術もロボットを用いて行っており、患者さんにより低侵襲な治療を提供しています。根治が難しいとされる病気も、ロボット手術を組み合わせた治療法を提供しています。いつでもお気軽にご相談ください。

背景・目的

消化器外科

 消化器外科領域においては、食道・胃・肝臓・膵臓・大腸などほぼ全領域で保険収載され、一部加算もついて実施されています。骨盤深部、上腹部、縦郭内など狭い部位での操作(縫合結紮など)に有用です。当科からのロボット支援直腸切除術における有用性はSurgery today英文誌に掲載されており、今後のロボット手術の有用性におけるエビデンスとして使用されることが期待されます。

呼吸器外科

 呼吸器外科では2018年よりロボット支援下手術を開始し、2024年6月時点で肺癌手術は270例、縦隔腫瘍手術は60例経験しています。創部が小さいため術後の回復も比較的早く、手術での平均出血量は8ml程度、平均入院期間はおよそ1週間程度となっています。

産婦人科

・3Dスコープによる立体視効果により、剥離を行うべき層が明瞭となり、解剖構造の把握や出血量の減少に寄与すると考えています。
・婦人科手術は体腔内縫合の手技を比較的よく行います。他関節機能を持つアームにより持針・運針・縫合が腹腔鏡手術より円滑に施行できます。

耳鼻咽喉科

 耳鼻咽喉科頭頸部外科領域では、早期咽喉頭がんに対してロボット支援手術が適応となっています。従来の鏡視下手術よりも広いワーキングスペースを用いて手術が可能で、断端陰性率が向上し、治療率向上に寄与することが期待されます。

泌尿器科

 狭い術野でも良好な視野で精密な操作が可能なロボット支援手術は、難しいとされる骨盤内臓器の手術をはじめとした、膀胱・前立腺・腎などの泌尿器科手術においてきわめて有用です。最も複雑な手技である尿路変向術もロボットを用いて行っており、患者さんにより低侵襲な治療を提供しています。根治が難しいとされる病気も、ロボット手術を組み合わせた治療法を提供しています。いつでもお気軽にご相談ください。

ロボット支援手術件数

消化器外科
        
令和4年度令和5年度
腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍)(内視鏡手術用支援機器使用) 11 19
腹腔鏡下噴門側胃切除術(悪性腫瘍)(手術用支援機器使用) 7 6
腹腔鏡下胃全摘術(悪性腫瘍)(内視鏡手術用支援機器使用) 2 6
腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術(脾温存)(内視鏡手術用支援機器使用) 8 6
腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術(脾同時切除)(内視鏡手術用支援機器使用) 1 0
腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(内視鏡手術用支援機器使用) 3 18
腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術)(内視鏡手術用支援機器使用) 13 15
腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術)(内視鏡手術用支援機器使用) 38 43
腹腔鏡下直腸切除・切断術(切断術)(内視鏡手術用支援機器使用) 7 7
呼吸器外科
        
令和4年度令和5年度
肺葉切除 37 29
肺区域切除 20 30
縦隔腫瘍切除 15 17
泌尿器科
        
令和4年度令和5年度
ロボット支援前立腺全摘除術 97 103
ロボット支援腎部分切除術 18 24
ロボット支援腎摘除術 0 2
ロボット支援膀胱全摘除術 29 40
ロボット支援腎盂形成術 0 1
産婦人科
        
令和4年度令和5年度
腔鏡下腟式子宮全摘術(内視鏡手術用支援機器使用) 0 7
腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る)(手術用支援 機器使用) 17 26

ロボット支援手術件数

消化器外科
        
令和4年度令和5年度
腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍)(内視鏡手術用支援機器使用) 11 19
腹腔鏡下噴門側胃切除術(悪性腫瘍)(手術用支援機器使用) 7 6
腹腔鏡下胃全摘術(悪性腫瘍)(内視鏡手術用支援機器使用) 2 6
腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術(脾温存)(内視鏡手術用支援機器使用) 8 6
腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術(脾同時切除)(内視鏡手術用支援機器使用) 1 0
腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(内視鏡手術用支援機器使用) 3 18
腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術)(内視鏡手術用支援機器使用) 13 15
腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術)(内視鏡手術用支援機器使用) 38 43
腹腔鏡下直腸切除・切断術(切断術)(内視鏡手術用支援機器使用) 7 7
呼吸器外科
        
令和4年度令和5年度
肺葉切除 37 29
肺区域切除 20 30
縦隔腫瘍切除 15 17
泌尿器科
        
令和4年度令和5年度
ロボット支援前立腺全摘除術 97 103
ロボット支援腎部分切除術 18 24
ロボット支援腎摘除術 0 2
ロボット支援膀胱全摘除術 29 40
ロボット支援腎盂形成術 0 1
産婦人科
        
令和4年度令和5年度
腔鏡下腟式子宮全摘術(内視鏡手術用支援機器使用) 0 7
腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る)(手術用支援 機器使用) 17 26