看護部教育

看護師特定行為研修

当院では、看護師特定行為研修を開講して5年目となり、現在看護師特定行為研修修了者(特定看護師)は、19名います。
特定看護師の活動は、看護ケアの質向上・医師のタスクシフト/シェア・看護業務の効率化につながります。特定看護師は、医師の指示を待たずに特定行為手順書に沿って、特定行為を実施し、患者さんに対しタイムリーかつ適切な医療を提供しています。具体的な活動は、手術部では、安全に手術が終了できるよう、医師とともに麻酔管理補助を行っています。病棟では、患者さんの病状安定やADL向上のため、点滴の投与量や人工呼吸器の調整、ドレーン・カテーテル類の抜去等を行っています。
特定看護師は、患者さんを正しく「看る・診る」ことで、より良い看護・医療提供が可能となり、とてもやりがいを感じて働いています。

看護師特定行為研修 看護師特定行為研修

看護師特定行為研修に関するご案内(岐阜大学医学部附属病院HP)

特定看護師からのメッセージ

私が特定看護師になろうと思った動機は、3つあります。1つ目は、患者さんへの処置をタイムリーに実施できれば、患者さんの身体的・精神的苦痛を少しでも早く減らすことができるのではないかと強く思ったことです。医師の都合で処置が行われるまで長時間待ち続け、身体的・精神的な苦痛を感じていた患者さんから、「看護師さんじゃできないの?先生しかできないの?」とすがるように言われた時に、知識や技術を習得した看護師なら、医師の指示のもと処置が実施できると痛感しました。「特定看護師として特定行為が実践できれば、患者さんは、早期に症状が回復し、苦痛も和らぐはずだ」と感じたことが、特定看護師を目指した最初のきっかけとなりました。2つ目は、医師を含めた多職種と協働する時に、看護師として、患者さんの代弁者として、患者さんにとって安全で安楽に過ごせるような方向へ導く支援ができるのではないかと思ったことです。そして、3つ目は、知識・技術を深めることで根拠をもって後輩看護師へより質高く指導できると思ったことです。
現在、私は、看護師特定行為研修の基本コース、外科コースを修了し、習得した知識・アセスメント能力・技術を活かし、横断的に特定行為を実践しています。例えば、胸腔ドレーンの抜去、末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入などを実践しています。
今後、私は、特定看護師のロールモデルとして、一人でも多くの後輩が、特定看護師を目指したいと思えるように、自己研鑽に励み積極的に活動していきたいと考えています。

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