Greetings

ごあいさつ・沿革

Greetings

ごあいさつ

令和4年(2022年)3月1日付で岐阜大学皮膚科学教室の教授に就任しました岩田浩明と申します。

皮膚は全身を映す鏡とも言われるように、さまざまな全身症状の結果が皮膚に表れていることが多くあります。私たち皮膚科医は、単に見えている皮膚を治すのではなく、その背後に隠れた原因も見つけ治療につなげることが大切です。そして、皮膚疾患は患者さん自身が目にすることができるため、当然ながら治療経過も見ることができます。そのため、治療を継続していくためには信頼関係の構築が非常に大切であり、私たちは患者さんから信頼される人材の育成に取り組んでまいります。

信頼される医師になるためにも、充実した研修体制で基礎をしっかり学ぶことが重要です。最先端の知識は勉強により得ることができますが、それを理解して応用することは容易ではありません。臨床能力を高めるには、研究などによりじっくりと考える力をつけることも大切です。医学における研究と臨床は隣り合うもので、私が専門とする自己免疫性水疱症で行う検査は研究手法の一つです。多くの経験を積み重ねるだけでなく、深い思考能力によっても臨床能力は培われます。私たちは、病気の解明や新しい治療の開発といった診療に直結する研究を通じて皮膚科学の魅力を伝え、高い臨床能力を備えた人材を育成し地域医療に貢献していきます。

岐阜大学皮膚科学教室 教授 岩田 浩明

岐阜大学では皮膚がんや熱傷に対する手術、一般皮膚科診療に加えアトピー性皮膚炎や乾癬など皮膚科を代表する疾患に対して専門外来で最新の治療を届けられるように努めています。さらに、関連病院と連携して研修をすることで皮膚科医として幅広い活躍の場所を経験してもらえるようにしています。皮膚科は女性医師が多く働く診療科であり、女性医師の活躍は教室の発展につながります。そのためにも、働く環境整備は長期的に楽しく学ぶために重要なことであると考えています。すべての教室員が、幸せを感じることができる教室づくりに取り組んでまいります。
医学の進歩に終わりはありません。私たちと一緒に高い目標をもって臨床・研究に臨み、そして岐阜大学皮膚科学教室の新しいストーリーを作る仲間を増やしていきたいと思います。そのためにも、将来仲間に加わってくれる学生や後輩に皮膚科の魅力を伝えていきます。

新たな門出を迎えたばかりの教室ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

岐阜大学皮膚科学教室
教授 岩田 浩明

History

沿革

岐阜大学皮膚科学教室の歩み

昭和22年(1947年)
岐阜県立医科大学の開設とともに皮膚泌尿器科講座が発足
昭和29年(1954年)
皮膚科学講座と泌尿器科学講座に分離・独立
昭和41年(1966年)
国立大学に移管 岐阜大学医学部皮膚科学講座が誕生
平成16年(2004年)
岐阜大学大学院医学系研究科皮膚病態学講座に変更

岐阜大学皮膚科学教室 歴代教授

教授名 在任期間
初代 伊藤 賀佑 昭和27年(1952年)4月~昭和50年(1975年)4月
第2代 森 俊二 昭和50年(1975年)6月~平成6年(1994年)3月
第3代 北島 康雄 平成6年(1994年)4月~平成21年(2009年)3月
第4代 清島 真理子 平成21年(2009年)6月~令和3年(2021年)3月
第5代 岩田 浩明 令和4年(2022年)3月~