がんセンターについて

OUTLINE

がんセンターについて

OUTLINE

がん年齢に達した患者さんの大部分は、脳血管障害や、心血管障害、糖尿病や、呼吸障害、腎障害、皮膚運動器障害、精神神経障害などの多くの併存疾患を抱えています。

岐阜大学医学部附属病院は「都道府県がん診療連携拠点病院」に指定されています。更に本院は、上記併存病変に対する専門家はもとより、先進的がん治療の研究・診療を行っています。また重症患者さんに対する救命救急治療センターも併設されており「がんセンター機能」を有した高度医療総合病院といえます。すなわち国立がんセンターなどのがん専門病院の弱点を克服した病院といえます。

また、将来の我が国の医療を背負う若い意欲に満ちた多くの優秀な人材を抱えた教育病院でもあることも特徴です。岐阜大学医学部附属病院 がんセンターは大学病院の外に建物があるわけではありません。岐阜大学医学部付属病院での「各診療科のがんの治療を担当する専門医を中心としたチーム医療」を実現します。

疾患別診療領域

疾患別診療領域は、肺がん・消化管がん・婦人科がん・乳がん・血液がんなど12の「疾患別センター」と、患者さんの背景に応じた個別化治療を推進する「老年・希少・難治がんセンター」で構成されています。
各疾患別センターでは、各部位に発生する悪性腫瘍(がん)に対し、それぞれの専門性を有するスタッフがチームで対応し、患者さん一人ひとりに適切な先端治療を、ガイドラインに基づいて提供しています。
また、発生頻度の低い希少がんに対しては、正確かつ先端の情報を提供するとともに、必要に応じて専門施設との連携が可能な体制を整えています。
さらに、高齢のがん患者さんに対しては、治療のやり過ぎや控え過ぎを防ぐため、身体機能や生活状況などを総合的に評価したうえで、適切な治療方針を提案することを心がけています。

診療支援領域

当院では、先端のがん治療を患者さんに提供するために、さまざまな専門家が協力してチーム医療を行っています。例えば、がんの治療をスムーズに進めるために、地域の病院や診療所と連携し、患者さんが適切な医療を受けられる仕組みを整えています。
また、大人だけでなく、小児や若い世代(AYA世代)のがん治療にも力を入れ、幅広い年代の患者さんに対応できるようにしています。がん治療では、副作用がつきものですが、それを管理し、安全な治療を提供できるように努めています。
さらに、治療を支えるために、がんの診療データを集めて分析したり、専門的な知識を持つ医療スタッフを育成したり、がん研究を進めることで、岐阜県のがん医療をより良くしていこうと努力しています。
このように当領域では、がん治療を受ける人が安心して治療を続けられるように、地域の医療機関と協力して、よりよい医療を提供するための活動をしています。

集学的治療領域

がんセンターでは、がん診療のさらなる質の向上と患者さん中心の医療の実現を目指し、「集学的治療領域」を新たに設置しました。
当領域には、専門的な治療を担う放射線治療センター、化学療法センター、再建外科センターをはじめ、先端の個別化医療を推進するがんゲノムセンター(最先端個別化医療推進室)を配置しています。さらに、治療中の苦痛の軽減を支える緩和ケアセンター、心理的支援を行うサイコオンコロジーセンター、生活機能の維持・向上を図るがん・リハビリテーションセンターも併設しています。加えて、がん治療に伴う循環器疾患や腎障害に対応する腫瘍循環器病センターおよび腫瘍腎臓病センターも連携し、がん医療の多面的な課題に対応します。
多職種が連携して、患者さん一人ひとりに適切な治療とケアを提供する体制を構築し、より包括的で高度な集学的医療の実現を目指します。

がんセンターの役割

ROLE

先端の抗がん剤治療、放射線治療、外科治療を行うことに加え、
先進的ながん治療開発がん患者さんとそのご家族の心と体の痛みの緩和サポートの実践の向上を目指しています。

手術・放射線治療・化学療法を組み合わせた治療の提供
がんの種類や場所、患者さんの状態によって推奨される治療法が異なります。患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療法を提供します。
先進医療の創出
医療レベルの向上のためにも先進医療の創出は不可欠です。質の高い開発・推進が可能な体制を整え、先進的がん治療の研究・診療を行っています。
プロフェッショナルの育成
全ての医療従事者はプロフェッショナルであることが求められます。人材育成を通し各々の機能を発揮することで、患者さんの治療の最善を目指します。
地域の医療機関と連携し患者さんとご家族のサポート
患者さんとご家族が安心して治療に専念できるよう、地域の医療機関や他のがん診療病院とも連携・連絡調整を行うことでサポートします。
がん対策のための情報収集と発信
医療は世界中で日々進化しています。常に情報収集を怠らず、繰り返し継続発信していくことで、岐阜県のがん診療を牽引します。