OVERVIEW

がんセンター紹介

んセンター長ご挨拶

がんセンター長イメージ
岐阜大学医学部附属病院がんセンターは、
岐阜県唯一の都道府県がん診療連携拠点病院であり、岐阜県におけるがん医療の中心的役割を担っています。
岐阜県内の7つの地域がん診療連携拠点病院と連携し、がん医療を通して岐阜県民の健康に幅広く貢献します。

がんは、日本では1981年より死因の第1位であり、罹患率についても生涯のうち2人に1人ががんに罹患すると推計されています。またがん患者の約3人に1人が就労可能年齢(20~64歳)で罹患しています。改めて言うまでもなく、がんは国民の健康にとって重大な課題です。

わが国のがん対策としては2007年4月にがん対策基本法が施行され、この基本法に基づき、がん対策の総合的な推進を図るため第1期がん対策推進基本計画が策定され、2017年には第3期基本計画が策定されています。この国の基本計画をもとに岐阜県版基本計画も策定されています。
その中ではがん対策の重点課題が「がん予防」「がん医療の充実」「がんとの共生」の3分野に分けて整理されています。「がんの予防」では、1次予防としての喫煙対策と2次予防としての根拠を伴った対策型検診での受診率の向上が必須とされました。「がん医療の充実」については、特に「がんゲノム医療」「小児がん・AYA世代・高齢者のがん対策」が強調されています。「がんとの共生」に関しては、「がん患者・家族への相談支援と情報提供」「就労を含めた社会的支援」などが示されています。

2006年に岐阜大学医学部附属病院に「腫瘍センター」が設置され、2008年よりがん診療連携拠点病院指定要件改定に伴い「がんセンター」と改変されました。私は2022年4月よりがんセンター長を拝命して現在に至っています。吉田和弘・前がんセンター長(現学長)は、患者さんやその家族から「大学病院に来てよかった」と言ってもらえるような病院を目指すと、目標を掲げられました。岐阜大学医学部附属病院・がんセンターは、まず自らの病院においてがんゲノム医療をはじめとするがんの最先端の医療を実施し、臨床的・研究的治験を含めた新規のがん治療の開発、がんとの共生にかかわる患者・家族へのサポートを進め岐阜県のがん患者さんとともに歩みます。また一病院だけではできない診療目的(たとえば若年がん患者の妊孕性温存、遺伝性腫瘍への診療サポートなど)に応じて県下のほかのがん診療病院とネットワークを作るなど、岐阜県がん診療連携拠点病院と連携し岐阜県のがん診療を牽引します。