再建外科センター

RECONSTRUCTIVE SURGERY CENTER

再建外科センター

RECONSTRUCTIVE SURGERY CENTER

再建外科センターでは、再建外科の専門チームが、全身のあらゆる部位の悪性腫瘍切除後に、世界標準の再建手術を行い、患者さんのより良い機能の回復と生活の質の向上に努めています。

  • 頭頸部再建(口腔癌・咽頭癌):下顎骨、舌、食道の再建
  • 乳房再建:自家組織再建、インプラント
  • 四肢・体幹部の軟部組織再建(腹壁癌、外陰癌)

当センターでは、腫瘍外科医や放射線治療医と密接に連携を取り、適切な治療を提供しています。
また、子宮癌や乳癌術後の四肢のリンパ浮腫はこれまで有効な治療法はなく、進行止めるためのリンパドレナージが行われてきました。この四肢のリンパ浮腫に対してリンパ管細静脈吻合術や血管柄付きリンパ節移植術も行っています。

特徴・特色

再建手術に用いる技術に、遊離皮弁、マイクロサージャリーがあります。皮膚や肉を含む移植片にそこを栄養する動静脈をつけていったん切り離します。この移植片を「遊離皮弁」と言います。それを移植される部位に移動させ、その周辺にある動静脈に皮弁動静脈を顕微鏡下に吻合し、そこで生きられるようにします。この顕微鏡下の血管吻合が「マイクロサージャリー」と言い、高度な技術を要します。さらにリンパ浮腫に対して行うリンパ管細静脈吻合術は、径0.5mm程度のリンパ管を細静脈に吻合するため「スーパーマイクロサージャリー」と呼ばれています。当センターでは、マイクロサージャリー、遊離皮弁の技術にたけており、年間50例ほどの手術を行い、2024年は1例の失敗もありませんでした。
過去に複数回の手術歴があったり、放射線治療歴があったりすると、この遊離皮弁移植は非常に難しくなりますが、このような条件下でも良好な手術成績を収めています。