血液がんセンター
hematologic cancer center
血液がんセンター
hematologic cancer center
血液がんセンターでは、造血器悪性腫瘍の診療を行っています。具体的には、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの、いわゆる「血液のがん」と呼ばれる疾患が対象となります。
常に先端の標準治療を行うことを治療方針の中心に置き、その中で患者さん1人1人の生活環境や生き方に即した全人的な医療を心がけています。一方で、新規治療法の開発を目的として複数の多施設臨床試験グループ(リンパ腫・骨髄腫の治療開発を中心としたJCOG、骨髄不全症も対象にしたW-JHS、移植治療を中心に臨床研究を行っているJSCTなど)に参加し、新たなエビデンス構築へ少しでも貢献できるように取り組んでいます。さらに、二重特異性抗体などの新規治療薬の治験を積極的に受け入れています。
血液内科病棟は、病院東8階に12床の無菌室(個室4床、4人部屋8床)を有し、難治性造血器腫瘍に対して血縁者間及び非血縁者間同種造血幹細胞移植(骨髄移植や臍帯血移植)、および自己末梢血幹細胞移植を年間25?30例施行しています。看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士などを含めた多職種のサポートを得て、質の高い安全な移植医療を目指しています。また、診断後早期に緩和ケアチームの介入を依頼し、患者さんやご家族が安心して治療を受けられるような環境整備に努めています。
当センターの特徴として、急性リンパ性白血病、B細胞性リンパ腫、多発性骨髄腫それぞれに適応のあるCAR-T製剤が使用可能であり、先端の免疫療法を受けることができます。従来の抗がん剤では治療できなかったような疾患も新しい治療選択肢がどんどん増えていますので、ご相談いただければと思います。
当院の血液・感染症内科のホームページもご参照ください。(https://www.hosp.gifu-u.ac.jp/origin/1naika/)