お知らせ

第48回日本腹部救急医学会総会のイメージインタープリテーションセッション参加報告

岐阜大学医学部付属病院 放射線科 臨床准教授 近藤浩史 (平成9年 岐阜大学卒)

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平成24年3月に金沢で開催された,第48回日本腹部救急医学会総会のイメージインタープリテーションセッションにおいて第一位を獲得しました.岐阜大学の誉れであるとの上司の薦めもあり謹んでご報告申し上げます.

フィルムリーディングセッションでは,様々な領域の腹部救急に関する画像が供覧され,解答を学会場で提出します.このようなセッションは近年,放射線科関連学会をはじめ,画像診断に関わる学会で広く行われており,大変人気のあるセッションになっています.今回は6症例出題されました.内訳は内臓逆位に伴う遊走脾の捻転症,盲腸捻転症,胃GISTの破裂,腸間膜損傷,穿孔性虫垂炎,S状結腸憩室に伴う門脈,脾静脈血栓症でした.この学会に参加するようになってから,入賞や同点一位はありましたが,単独での第一位は初めてであります.今回,幸運にも第一位を獲得できたことは,私自身に留まらず,岐阜県の放射線科医グループにとっての快挙であったと,先輩や同僚からお褒めの言葉を頂き,更なる精進に向けて決意を新たにしたところであります.

今回,第一位を獲得できた大きな背景に,岐阜大学病院放射線部で毎日行われている画像診断デイリーカンファレンスがあります。このカンファレンスは,平日17時30分より大学病院一階の放射線部読影室で,兼松部長のもと毎日行われています.研修医や医学部生も多数参加する大変人気のあるカンファレンスです.実際に今回,出題された症例の多くは,このカンファレンスで取り上げられたことのある症例でした.また,岐阜大学病院の高次救命治療センターには,日々,多くの救急疾患患者が搬送されてきます.大学病院という性質もあり,稀な疾患も救命センターの先生方と日々ディスカッションできる環境にあり,大変勉強になります.

今回の成果を謹んでご報告申し上げるとともに,毎日の鍛錬の機会を与えて頂き,指導を頂いた多くの診療科の先生方,そして,共に励んだ同僚,後輩の仲間達にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。また,末筆ではございますが,皆様方には今後ともご指導を賜りつつ,岐阜県の地域医療に微力ながら貢献致したい所存でおりますので,何卒よろしくお願い申し上げます.