第36回日本緑内障学会@神戸 にて当科より松尾 将人医師、犬塚 将之医師が発表しました。
● 松尾 将人医師
・プロジェクト推進委員会特別セッション/研究プロジェクト支援事業・須田賞・北澤賞「須田賞報告」
正常加齢とフロア効果が緑内障の進行性視神経乳頭周囲構造変化に与える影響の解析
・「優秀演題セッション」(Best Paper Session)
Impact of normal aging on progressive thinning of the retinal nerve fibre layer in glaucoma
・シンポジウム「PACD Grand Rounds」
Efficacy of combined cataract extraction and ab interno trabeculotomy for primary angle closure glaucoma
須田賞は、緑内障研究に生涯を捧げた故須田経宇熊本大学名誉教授の功績を称え、公益信託須田記念緑内障治療研究奨励基金として設立された学術奨励賞で、緑内障学会が主催し、緑内障の治療法開発や病態解明に貢献する研究を支援することを目的としています。また、本研究内容は優秀演題セッションにも選出されました。
【松尾 将人医師よりコメント】 このたび、名誉ある須田賞を受賞することができ、大変光栄に思います。 高齢は緑内障の重要な危険因子として知られていますが、同時に正常加齢においても、緑内障とよく似た進行性の視神経乳頭周囲構造変化が生じることが知られています。そのため、緑内障による構造変化と正常加齢による変化を明確に区別することが重要です。 本研究では、光干渉断層計(OCT)を用いた乳頭周囲網膜神経線維層(RNFL)の測定において、緑内障患者および健常対照者を対象に、半年ごとの定期的なOCT検査を長期前向き縦断的に実施しました。その結果、RNFL菲薄化の約半分は正常加齢に起因することが明らかとなりました。 本研究を通じて、正常加齢と緑内障に関連する視神経乳頭周囲構造変化を定量化・特徴づけることで、臨床医が真の緑内障進行をより正確に検出するための重要な知見を提供できたと考えています。 留学先のBalwantray C. Chauhan教授をはじめ、多くの先生方のご指導・ご協力があってこその受賞と心より感謝申し上げます。今後も緑内障診療成績の向上を目指し、臨床に、研究に一層邁進してまいります。
● 犬塚 将之医師
・一般口演
演題名:強度近視を有する緑内障患者における黄斑部および乳頭周囲部血管灌流密度の検討
本発表は、一般口演座長賞に選出されました。
● 松尾 将人医師
・プロジェクト推進委員会特別セッション/研究プロジェクト支援事業・須田賞・北澤賞「須田賞報告」
正常加齢とフロア効果が緑内障の進行性視神経乳頭周囲構造変化に与える影響の解析
・「優秀演題セッション」(Best Paper Session)
Impact of normal aging on progressive thinning of the retinal nerve fibre layer in glaucoma
・シンポジウム「PACD Grand Rounds」
Efficacy of combined cataract extraction and ab interno trabeculotomy for primary angle closure glaucoma
須田賞は、緑内障研究に生涯を捧げた故須田経宇熊本大学名誉教授の功績を称え、公益信託須田記念緑内障治療研究奨励基金として設立された学術奨励賞で、緑内障学会が主催し、緑内障の治療法開発や病態解明に貢献する研究を支援することを目的としています。また、本研究内容は優秀演題セッションにも選出されました。
【松尾 将人医師よりコメント】 このたび、名誉ある須田賞を受賞することができ、大変光栄に思います。 高齢は緑内障の重要な危険因子として知られていますが、同時に正常加齢においても、緑内障とよく似た進行性の視神経乳頭周囲構造変化が生じることが知られています。そのため、緑内障による構造変化と正常加齢による変化を明確に区別することが重要です。 本研究では、光干渉断層計(OCT)を用いた乳頭周囲網膜神経線維層(RNFL)の測定において、緑内障患者および健常対照者を対象に、半年ごとの定期的なOCT検査を長期前向き縦断的に実施しました。その結果、RNFL菲薄化の約半分は正常加齢に起因することが明らかとなりました。 本研究を通じて、正常加齢と緑内障に関連する視神経乳頭周囲構造変化を定量化・特徴づけることで、臨床医が真の緑内障進行をより正確に検出するための重要な知見を提供できたと考えています。 留学先のBalwantray C. Chauhan教授をはじめ、多くの先生方のご指導・ご協力があってこその受賞と心より感謝申し上げます。今後も緑内障診療成績の向上を目指し、臨床に、研究に一層邁進してまいります。
● 犬塚 将之医師
・一般口演
演題名:強度近視を有する緑内障患者における黄斑部および乳頭周囲部血管灌流密度の検討
本発表は、一般口演座長賞に選出されました。